統合失調症とは
「統合失調症」は、かつて「精神分裂病」と呼ばれていました。病名が誤解や偏見を招きかねないといったことなどから現在の病名となりました。
「統合失調症」は、思考や行動、あるいは感情といったことをまとめていく能力が長きに渡って低下している状態で、それに伴い「幻覚」や「妄想」もみられます。これらの症状によって日常生活に支障をきたすようになるため、周囲との交流がうまくいかなくなっていきます。多くの場合、本人は病気であるという自覚=「病識」がないため、受診につなげるのは困難です。
この病気は、思春期から青年期にかけて多発しやすい(特に10代後半~20代半ば)と言われています。脳の神経伝達物質である「ドーパミン」の機能異常が原因とされています。100人に1人程度の割合で発病するので、頻度の高い病気とも言えます。
症状
以下のような症状に心当たりがあれば、お早めにご相談ください。
陽性症状
- (周りに人がいないはずなのに)話しかけてくる声がする→幻聴かも
- 頭の中に「テレパシー」を感じる
- 脳に「電波攻撃」を受けている
- 他の人には見えないものが自分には見える→幻視かも
- 身体を誰かに触られている感じがする→(体感)幻覚かも
- すれ違う人たちが自分の悪口を言っている→(被害)妄想かも
- 常に誰かに見られている→(注察)妄想かも
- 周りの人が話している事が全て自分の事のように感じる→(関係)妄想かも
- 自分は有名スターの隠し子であると信じている→(誇大)妄想かも
- 巨大な組織に狙われている
- 自分の考えが他人に知られてしまっている
- テレビで自分の事がニュースになって流れている
- 誰かに操られている
- 人に考えや衝動を吹き込まれている
- 極度に興奮したり奇妙な行動をとる
陰性書状
- 表情が乏しく喜怒哀楽が無いように見える
- 意欲が無いように見える
- 今まで好きだった事(趣味・スポーツなど)に興味・関心を示さなくなった
- 身だしなみに気を使わなくなっている
- 周囲の人と話さなくなった
その他
- 物覚えが悪くなった
- 考えや行動のまとまりがなくなった
- 物事に集中できない
- 判断能力が低下している
治療について
慢性の経過をたどりやすいことから治りにくいとも言われますが、「早期発見」「早期治療」を行うことで、日常生活に支障をきたさない程度まで回復する(=寛解)可能性が高くなります。治療は、薬物療法と「心理社会療法」の二本立てになります。薬物療法では脳内の「ドーパミン」神経の活動を抑える効果があるとされる「抗精神病薬」を継続的に服用し、症状を安定させるようにします。医師が必要と判断すれば抗うつ薬や抗不安薬を併用することもあります。
診療科目
- 心療内科・精神科・内科
住所
- 埼玉県川越市菅原町21番5 川越菅原ビル4F
アクセス
- 東武東上線川越駅徒歩4分
電話番号
- 049-224-8022
FAX
- 049-224-8032
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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9:30~12:30 | ○ | ○ | / | ○ | ○ | ○ | ○ |
15:00~18:30 | ○ | ☆ | / | ○ | ● | ○ | ● |
※ (月)(木)(土)受付時間は、午前9:00~12:00、午後14:30~18:30
※ (金)(日)の受付時間は、午前9:00~12:30
● 金曜午後、日曜午後は訪問診療・往診を行います。
☆ 火曜受付時間は、午前9:00~12:00(外来)、午後14:00~16:00(訪問診療・往診)、夜間16:30~19:30(外来)になります。