過敏性腸症候群について
大腸や小腸などの消化管に炎症や潰瘍などの病変が見当たらないのにも関わらず、「腹痛」「下痢」「便秘」などの消化器症状が現れている場合、「過敏性腸症候群」が考えられます。同疾患では、上記の症状以外にも不安や抑うつなどの症状もみられます。
発症のしくみは、「精神的ストレス、不安や緊張などの心理的な要因によって自律神経系の乱れが起こるようになる」→「消化液の分泌活動や腸の運動が過剰となる」→「下痢や便秘が起こる」といったものです。ただ心理的要因以外にも、暴飲暴食、大量のアルコール摂取、生活の乱れなどによって発症することもあります。
なお、同疾患は主に4つのタイプ(便秘型、下痢型、混合型、分類不能型)に分けられます。症状がひどくなると何度もトイレに行きたくなるようになり、やがて外出を控えるなどQOL(生活の質)を低下させてしまう可能性もあるので要注意です。ちなみに過敏性腸症候群は、日本人の約1割程度にみられるとされ、20~40代の世代の方が発症しやすいと言われています。また男性は下痢、女性では便秘が生じやすいと言われています。
治療について
ストレスが原因の発症であれば、その原因を取り除く、それが困難であれば思考を変えるなどしてストレスを感じない状態にしていきます。また暴飲暴食や多量な飲酒が原因であれば、生活習慣の改善も共に行うようにします。
薬物療法としては、以前は対症療法として下痢止めの薬や整腸剤などが用いられていましたが、現在は腸に存在すると言われる「セロトニン」をコントロールすることで症状(主として下痢型の方に有効)を抑える薬や、便に含まれる水分を調整して症状(下痢と便秘を繰り返す混合型の方に有効)を緩和するお薬が開発され、選択肢が広がっています。
診療科目
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